米エヌビディア、「iPod」用半導体メーカーを買収

 【シリコンバレー=村山恵一】画像処理半導体の米エヌビディアは6日、アップルコンピュータの「iPod」など携帯音楽プレーヤー用の半導体を主力とするポータルプレーヤーを3億5700万ドルで買収すると発表した。音楽管理などの技術を手に入れることで、映像から音声まで高度な情報処理が必要なデジタル機器向けの半導体需要を開拓する。

 買収は現金で実施。ポータルプレーヤー株1株につき、3日の終値を約1%上回る13.5ドルを払う。買収には規制当局の承認などが必要となる。

 エヌビディアはパソコンや家電に搭載する画像処理半導体の有力メーカー。調査会社によるとパソコン用では2割前後のシェアを持つ。今後、映画やゲーム、音楽など多様な娯楽ソフトを楽しめる携帯機器などの市場が拡大するとみており、ポータルプレーヤー買収で必要な半導体を総合的に供給できるようにする。

[2006年11月7日]

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