Harvard Business Review 2005年12月 高業績の経営
コラボレーションの成否は「取引コスト」が左右する。
リナックスとトヨタ生産方式の共通点の説明として2003年12月に発生したリナックスのサーバーへの侵入事件と1997年のアイシン精機の工場火災時の対応を挙げている(アイシン精機の工場火災ではトヨタ向けPバルブの99%を生産していた工場が火災になったが、競合他社へPバルブの設計図、ツール、材料を供給してトヨタのラインを止める時間を短縮した内容)。
共通の理由は、「こだわり」、「インストラクション」、「ライト・タッチ」が両方の場合のコミュニテイのルールとして存在したから。
コラボレーションを支える要素
- 共有の知的財産
- シンプルな伝送手段
- 豊かな意味を内包した知識
- モジュール式のチーム編成
- 内発的なモチベーション
信頼が取引コストを大きく低下させる
リナックスとトヨタ生産方式を結びつけるのは、ちょっとこじつけっぽい。