ウェブ時代をゆく

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

この本は出版されて直ぐに買ったのだけど、梅田望夫氏のWEBとかを読んでいたので、各章の斜め読みをしてしまって、正月休みにやっと読み通す事が出来た本。各章の独立性が強くて(教科書の様に)、色々な内容が詰め込まれていて、自分として消化するのは大変な本ですが、とりあえずまず思いついた事。

本を読んだ後、読みっ放しにしない為に、ブログに書いたり、WEBでの書評とか、関連するリンクを読んだりしている訳なのだけど、今回、この『WEB時代を行く』関連のブログとかリンクを読んでいて、この本に対する違和感、WEBの世界に対する違和感と言うか、何故か個人的には少し醒めた見方をしている理由が何に起因するのか気が付いた気がした。

この本の説明とか、WEBの世界の論議は二極化していて、経営者の立場に立った見方と、実際のソフトウエアの現場よりの見方。中間層の敢えて言えば中間管理職の立場の人の意見はWEBの世界では殆ど無い様だ。WEBの世界自体に中間管理職的な人の意見は無くて、経営者として世の中はどう変化しているか、だから、今後どうすれば良いのか(どういうビジネスが良いか)と言う意見か、実際のソフトウエアの現場での不満が殆どで中間層の意見が見つからない。中間層の人はWEBを見ない書かないのだろうか。居酒屋で酒を飲んで意見か愚痴を言い、知識と情報も雑誌で充分なのだろうか?

WEBと全く関わり合いの無い仕事をしている人にとっては、WEBの世界について書かれた事は新鮮なのだろうけど、WEBと関わっている仕事をしている中間層にとっては既出の内容であると思えるのだけど。WEBと関わらない経営者の人にとっては、この本の内容だけで何をすれば分かるのだろうし、WEBの世界へ飛び込もうとする人にとっては夢のある本。ソフトウエアの現場の人からみれば楽観主義に見えるのだろう。