1月1日よりの日経新聞の記事

帰省から戻り、溜まった日経新聞を読んでいる。

1月1日の朝刊から円が安くなった記事が一面。サハリンで日本食レストランを経営している人の記事がトップで、1998年頃はルーブルが暴落していて食材を円で購入しルーブルで販売していては大赤字。今はロシアのエネルギー関連企業の社員や高級官僚が刺身盛り合わせ2900円、ステーキ6000円を注文して、日本からの出張者は1200円のカツ丼。ロンドンを訪れた日本人は百年前の夏目漱石と同じ感覚のロンドンの物価は日本の10倍。地下鉄初乗り950円、外食代平均9300円。

確かに、僕が昨年ロシアに行った時に久しぶりに一人で食事をホテルの近くの普通のレストランで食べたら3000円近くして驚いた。それまではドイツの旅行会社が予約するホテルに泊まって接待用のレストランで食事をしていたので、こういう外国人向けのホテルとレストランのみが好景気によるインフレで高くなっていると思っていたけど、一般の店も高くなっている事に驚いた。だけど、これはルーブルとの交換レートが意図的に高く設定されていると思っていたのだけど、その後、ルーブルとの交換が自由化されたと聞いているけど交換レートは変わっていない様だ。ロンドンについては言わずもがな。ヨーロッパ、イギリスの通貨は高い。と言うより、円が安すぎると思っている。実は僕は過去ユーロの貯金を持っていて、1997年にドイツより帰国した時に当時のマルク預金がそのままユーロ預金になって使う予定が無かったので、そのままにしていたのだけど、帰国後、一時期ユーロが100円を切って、これは円に交換できないなと思っていたのだけど、その後、必要に迫られて、135円で三年前に円に交換したのだけど、いまだったら手数料を引いても160円以上で円に交換出来るのだよな。
貯金の話は別として、ドイツに出張した時、昔のマルクの数字とユーロの数字が殆ど同じに思える。つまり、昔は1マルクだったものが現在は1ユーロ。 出張時にドイツのスーパーで生ハムとかチーズを家への御土産で買って帰っていて、感覚的には日本の輸入品を扱っているスーパーで買う価格の半分以下と思っていたのだけど、今では価格はアンマリ変わらない事に気が付いた。ドイツのスーパーで生ハムとかチーズを買っても、ハモン・セラーノの一番安いもので100g 3ユーロ以上、今のレートでは5-600円以上するし、日本の輸入食材売り場で同じハモン・セラーノの一番安いものであれば7-800円で買えるしね。

1月3日のYEN漂流はアジアの通貨との比較。

確か、昨年人民元香港ドルの比率が逆転したのだっけ。下関ではウオンも使えるそうです。

1月4日朝刊の一面トップは『原油、一時100ドル』

投機マネーは原油とか金、穀物の国際商品市場へ流入しているそうです。
4日の新聞記事で一番面白かったのが、原油価格が100ドルを付けたのは、FT紙の記事ではABS社を率いるリチャード・アレンズ氏で孫に功績を語るために損失を覚悟で買いを入れたそうで、100ドルを付けた後の相場は99.40ドルで、100ドルで買いを入れて99.40ドルで売りを入れれば0.60ドルの損。 取引の最低単位が1000バレルなので1000バレル X 0.60ドルで、たった600ドルの損。600ドルの損で記録を作ることが出来るのであれば、やるトレーダーも居るでしょう。

1月4日夕刊の一面トップは『日経平均終値616円安』

大発会での下がったのは7年ぶり。
普段だと御祝儀相場で上がるのに、市場関係者は、そんな雰囲気では無い様です。

1月5日の朝刊一面トップは『原油高、ドル安、日米欧株安』

更に記事を読むと、

1990年代までは国際商品は限られたプロの世界で、株式、通貨の世界とは投資家やトレーダーの顔ぶれは異なっていた。だけど、今は市場の壁は消え、投資家(投機マネー)は資金をよりもうかる分野に瞬時に移す。原油や金は最も一般的な商品市場(なぜか日経新聞では、ここがコモディテイと英語)なので巨額のマネーを引き付けて相場が急上昇。商品(市場)へのマネーの流れが一気に膨張したのは07年夏のサブプライムローン問題。サブプライムローン関連の金融商品の価格下落や、それを抱える金融機関の経営状況に不安を感じた(機関)投資家は資金を金融市場から商品市場へ移している。

サブプライムローンの問題については、既にマイナスは出尽くしているとか、米国の大手金融グループへもドバイとかシンガポールの(機関)投資家が出資をしている記事が出ていたが、まだ問題の根は深い様ですね。或いは、出資をしている、しようとしている機関投資家が、更に買い叩く(出資比率を上げる)為に、金融市場よりマネー(マネーってカタカナで書かれたもの)を引き上げているのかな?