オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)


先週の週末に新宿のジュンク堂で、久しぶりに新刊の文庫本を買う。
新作が本屋大賞に選ばれたと言う事で、文庫本の旧作が紹介がされていた伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」。何となく、作家名を聞いた事があって推理小説?で紹介されていた記憶もあったので文庫化された一番最初の小説を、あんまり期待せずに電車の中の時間つぶし的なノリで買って、読んだのだけど、この小説は凄い。かかしが喋ると言うSF的なストーリと、極めて日常的なストーリが平行して進んでいて、村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の様に物語に引き込まれてしまう。文章も上手く、テンポも良い。今まで、この作家の本を読まなかった事を後悔する。