真山仁 ハゲタカ

ハゲタカ(上) (講談社文庫)

ハゲタカ(上) (講談社文庫)

企業のM&Aを書いた小説でNHKのドラマにもなったと言うハゲタカを知らなくて、最近、この小説のことを知って、図書館でバイ・アウトが有って、借りて読み始めたのだけど、バイ・アウトは読みずらい。あんまり文章が上手い作家でも無いと思うけど、主人公の性格描写が無くて、途中で読むのを止め様と思ったのがバイ・アウト。昨日、本屋で、このハゲタカの方が一作目と言う事で立ち読みしたのだけど、このハゲタカから読み始めれば、二作目のバイ・アウトも読めるのかな?

とにかく、この一作目のハゲタカを読み始めたのだけど、中々、面白い。特にバブル時に銀行では何が興っていたか、バブルはどの様に処理されたのかと思って読んでいると。真山仁は当時は読売新聞の記者だと思うけど、当時は記事に出来なかったのだろうな。

個人的にはバブル期にあんまり良い目に合っていないのだけど、この小説の中の三葉銀行(三和銀行?)の人がバブル期には海外にいて日本の動きが分からなかったと言う点は共感。

最初のプロローグでジム・モリソンのThe Endの詩が紹介されたり、主人公の鷲津政彦がブラッド・メルドーのピアノを聞いて、ジャズ ピアニストの道を辞めると言うのを読んで、結構、音楽にも造詣が深いなあと思った。 だけど、ブラッド・メルドーを聞いて、プロのミュージシャンいなるの辞めると言うのは、スタン・ゲッツとアランスパーンの話と一緒? 僕は今年始めの日経の私の履歴書で初めて知ったのだけど、この話は有名なのかな?