HBR 2008年9月号 新生銀行 事業戦略とITの融合

新生銀行は、1998年に400億ドルの不良債権を抱え経営破綻をおこしていた長期信用銀行を2000年にリップル・ウッズ・ホールデングが買収して、シティバンク・ジャパン代表の八城政基氏を迎え入れて、リテイル・バンキングに特化し再生に成功した銀行で、CIOには八城氏のシティバンク時代のIT担当者のデュイベディ氏。

新生銀行の説明があって、如何に新生銀行が成功したかと言う話なのだけど、この記事の中で、

専用線を使用せずにISP業者(2社)を使用。
メモリー不足でクラッシュする問題に対して、一般的には高度なメモリー管理とデバッグであらゆるメモリーリークを未然に防ぐ対策を
するのだけど、新生銀行の場合、サーバ内でメモリーリークが発生するのは避けられないとして、頻繁に時間差をもうけて再起動させる
事で対策を取っている。

HBRの記事では、この技術的対策がいままでの常識にとらわれない革新的な解決策として書かれているけど、本当に大丈夫かいなと思ってしまった。

新生銀行でぐぐってみると新生銀行のシステムは色々問題を起こしているみたい。またデュイベディ氏がインド人のシステムエンジニアをつれてきて、このシステムを立ち上げる時には色々カルチャーショックもあったみたいで、面白い記事もあった。

HBRの読者である会社のCEOが、この新生銀行の記事を成功例として、システムのコスト・ダウンと納期短縮を単純に可能と考えたら、システム責任者、担当者は大変だろうな。HBRの記事にはかかれていないけど、新生銀行のシステムはWindows Serverの様だし、マイクロソフト提灯記事とも読める。