野沢尚 呼人
野沢尚 呼人
これもブック・オフの100円の平積みで見つけた本。
野沢尚の破線のマリスを読んで面白かったので買ってみたのだけど、これも面白い。この面白さって言うのは、さすがにTVの脚本家だなあと思わせる上手さで、主人公の設定、主人公の友人が有名な事件の当事者であったり、主人公の母親の設定も、学生運動の世代の人にとっては憧れの設定なのだろう。主人公のラブ・ロマンスも入っているし。
結局、幕の内弁当の様な面白さなので、この面白さを許せる人と、つまらない陳腐な設定と思う人がいるのだろうと思う。僕はこの面白さも許せるので。
話のネタが結構入っているので、もう少し長編にしても良かったのでは。このネタで一冊しか書いていないので、幕の内弁当の比喩が出てきたと思う。
- 作者: 野沢尚
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/07/16
- メディア: 文庫
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