12月23日の日経朝刊

12月23日の朝刊では、朝日が一面のスクープとしてトヨタ自動車の社長交代の記事が掲載されていた。日経にはこの記事が無く、朝日だけにリークした何か裏事情があるのかな?

23日の日経の記事では、単独での2008年の販売見通しが896万台。計画より90万台マイナス。これを単独で、700万台の生産ベースで収益が出る様に改善する。
最近の記事を見ていても、どこの会社も、販売計画の下方修正、修正後の販売計画に合った生産規模への縮小、固定費削減に走っている。
結局、マーケテング、需要の読み違えが原因と思うのだけど。 最近の記事を読んでいても、各社の販売計画作成部門が横並びで販売計画を下方修正している事が原因の気がする。 
確かに米国での販売実績とか、サプライチェーンの連鎖である事は分かるのだけど、もともと市場と言う不安定な要素を相手にしているから、なんとなくすっきりしない。 
世の中の流れ、今の新聞の状況で、各社の販売計画作成部門が低めの数字を作成して、これが承認されているのでは?
販売の末端での情報から、社内上層部への情報の伝達、実際の生産計画の修正、新聞等での情報までのタイムラグがあるので、今回の不況も、販売の末端で供給過剰であった事は夏ごろには分かっていたのでは? それが9-10月になって、各社の上層部へ伝わって、販売計画の下方修正が発生したのか、あるいは反対にIT化が進んだ事により、末端のサプライチェーンの情報が昔より早く伝わる様になって、一斉に販売計画の下方修正の結論になったのだろうか。 
いずれにせよ、そこでは、データーだけの世界では無い、「判断」がある筈なのだけど。 最近の各紙の報道を見ていても、下方修正の「判断」をする事が無難な「判断」なのだろう。 英断する会社はあるのかな?
販売実績の悪化については、クレジットの縮小とかの充分に納得できる理由があるのだけど。 負の循環になっている。
こういった時には新しい産業が出てこなければいけないのだけど、これは何か? 
僕は90年代のITバブルは、この様な考えかたの中で、IT産業が新しい産業として考えられて、過大に評価され、過大に投資されてきたと思う。 
ベンチャー・キャピタリストはバイオとか環境とかの産業が新しい産業と考えている様だけど。
個人的にはニッチでも金儲けが出来れば良いのだけど、株の投資先としては、この辺りの考えを纏めてみたい。