12月23日の池田信夫氏の「すり合わせ」の神話より

12月23日の池田信夫氏の「すり合わせ」の神話より。

すり合わせ型のアーキテクチャは日本的組織の要請で採用されたもので、戦略的な最適化の結果ではない。(中略)情報革命によってすべての工業製品は組み合わせ型に移行しつつある。
(中略)
トヨタがこれまで奇蹟的な高収益を上げてきたのは、GMなどの恐竜がトヨタより劣悪で、コンピュータにおけるPCのような破壊的イノベーションにさらされなかったからだ。そういう競争に遭遇した電機メーカーは、すでに情報通信機器の世界市場ではマイナー・プレイヤーに転落した。自動車産業は設備投資がきわめて大きく参入が困難なために、アーキテクチャ競争がコンピュータから四半世紀おくれてやってきたのである。

PCのみならず、デジタル家電の「モジュール化」で失敗した日本の電機業界は、「すり合わせ」の技術で残ろうと考えている。だけど、これは投資家には理解されていない。 だから、「エネルギー」、「環境」を旗印にしている。
自動車業界で、池田信夫氏が言う様に「モジュール化」されていくのかが疑問。 「すり合わせ」が必要な筈。