NHKのニュース特集

木曜日の午後7時半過ぎのNHKのニュース特集を見ていて、びっくりしてしまった。特集のニュースは、日本のノートブック・メーカーが高機能化して価格を据置にしている事に対して、ASUSが機能をインターネットに限定したネット・ブックを発表して、日本市場でも売行きが良い事を紹介した番組なのだけど、ASUS等の台湾メーカーが、CPUを日本メーカーが購入している価格の7割引きで買っているとの説明があり、僕はびっくりしてしまった。

この放送の説明を、INTELAMDも事実無根として反論するのでは、と思っている。 INTELAMDもロット数によって若干の販売価格の差をつけているが、ここまで大きなディスカウントはしていない筈。

また、ネット・ブックが成功した理由として、インターネットに機能を限定したしており、この理由は、アプリケーション ソフトウエアが、PC側からインターネット側へ移ってきている事も説明されていた。

番組の途中で、アスキーの人が説明していたけど、ASUS以外の台湾メーカーもASUSと同じくらいの競争力(リソース)は持っていた筈なのに、ネット・ブックと言う形で製品化した事はASUSのマーケテング力の勝利だろう。

だけど、台湾企業のマーケテング力の勝利と言うと褒めすぎだと思う。 念密なマーケテングを行って、この低価格、単機能のネット・ブックのセグメントに需要があると判断して、投資したと言うより、試行錯誤の結果と、たまたま当たったと思う。 

実際にネット・ブックの開発に必要なコストを考えると、他の業界とか産業の人の感覚からは信じられないぐらい安い投資、極めて安い開発コストで製品を開発し、生産出来てしまうから。CPU、Chip SetはIntelだし。 せいぜい本体の金型代ぐらい? また、ネット・ブックの初期の頃の販促方法を見ていても、最初は限られたマーケット(秋葉原系、PCマニア系)への販促に集中していたし。 マーケットをPCマニアと限定すれば、広告等の販促費用は安く上がる。

と、思っていたら、今日のDigitimesに下記記事があった。

中国のメデアによると、BYD中国の子会社で携帯電話を生産しているBYD Electronics(香港)がNetbookへ参入する。
台湾でのノートブックのモールド金型代は2300万円くらいかかるけど、中国で作れば430万円くらいで出来るらしい。

更に低価格のネット・ブックが出てくるのを期待。