ピカソとクレーの生きた時代

渋谷 Bunkamuraで開催中の展覧会。
ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州立美術館が改装の為、作品を貸し出している美術館で、昔、デュッセルドルフに住んでいたころ良く暇つぶしに行っていたので懐かしかった。特に、ビデオで紹介していたのが。
この美術館の目玉はクレーの作品で、今回の展覧会のタイトルも「ピカソとクレーの生きた時代」になっているけど、ストレートに「ノルトライン・ヴェストファーレン州立美術館」でも良かったと思う。
クレーの作品の話を後にして、僕が、昔、この美術館で思った感想が、ドイツ人の好きな色使いの作品が多いなあと言う事。今回、日本で見たけど、やっぱり同じ感想を持った。 
ドイツでは原色といってもちょっとくすんでいて、日本の感覚とも違うし、ドイツに行った最初の頃、先輩に「白人の目の色素は、日本人と違うので、同じ色を見ても、色の感じ方は日本人の感じ方」と違うと言われて、なるほどと思って、しばらく納得していたのでだけど、同じヨーロッパでも、フランスとかイタリアの色のセンスはまた違うので、目の色素の問題だけでは無いと思っているのだけど。
ノルトライン・ヴェストファーレン州立美術館の作品で好きだったのは、マックス・エルンストの作品のなのだけど、あの作品(名前を忘れた)が来ていなかったのは残念だった。
現代美術で言うとデュッセルドルフより、車で一時間位のアーヘンにも現代美術館があって、こちらの方が新しい作品が多かったのだけど、最近、出張でデュッセルドルフに行った時にK21と言う美術館が出来ていて、こちらの作品の方がアーヘンの美術館と同じく、最近の作品が多かった。
クレーの絵は、比較的、日本人好みの色彩だと思う。 ドイツとかシンガポールで住んでいたアパートには合わない絵だけど、日本の最近のインテリアには合いそうな絵と言う事を、今回、初めて感じた。 チュニジアでの影響を受けた作品が特に。