村上春樹 壁と卵

あちこちのブログで評判になっている記事。
僕は、池田信夫氏のブログの英文を読んだのだけど、これは要旨の様で、本当はもっと長い様だ(スピーチとしての分量としては短すぎる)。

だけど、簡潔で力強い文章。

村上春樹氏は欧米のアカデミックな社会の中で生活していると思うので、一般的な日本人よりもユダヤ人との交友関係も多い筈であるし、恐らくパレスチナ側から仕掛けられた認識を持っていて、それでも今回のイスラエルは。。。と言うのが、一般的なユダヤ人の反応だと思っている。
その中で授賞式に出る事自体が高度な判断であるし、村上春樹氏は「逃げる事が出来なかった」と思う。
ナィーブで、誤解を極端に嫌がって、一つの考え方を表明するのに、必要以上の表現をする村上春樹氏にとって、今回のスピーチの文章作りは大変な作業だったと思う。
多分、日本語を英文に訳さずに、そのまま英文で作った文章なのだろう。

今のパレスチナとイスラエルの状況を「壁と卵」に例えて、壁が悪い、卵が良い訳では無いが、それが人間であり、それを支援すると言うのが、ユダヤ人も含めた人としての良心であり、それが表現されていると思った。