マーク・ロスコ 「瞑想する絵画」

千葉県佐原市川村記念美術館まで、マーク・ロスコの「瞑想する絵画」を見に行ってきた。
二週間ほど前に掲載された日経夕刊の記事を読んで興味を持った。昔、ドイツに住んでいた時に、冬の天気の悪い日曜日には外出して行くところが無くて、美術館へ行っていた時に現代美術の展示が多く、僕も良く分からなかったのだけど、現代美術の入門書とか読んでいたので、マーク・ロスコの名前と作品は知っていたけど、僕にとっては美術と言うよりデザインのレベルの興味だった。
今回も部屋に飾るポスターを探すつもりで、新聞記事を読むまでは「シーグラム壁画」の事も知らなかったし、もともと、これらの絵はレストランの壁に飾るために書かれた絵と説明されていたし、暇な三連休の小旅行と思って。
だけど、今回の展示会を見て、デザインに対する視線とは全く違った。僕は、一種の宗教的な感銘を受けてしまった。 四方を15枚の絵で飾られた空間で、画家の思いが濃縮された空間だったからだろう。 
感受性の高い人は、多分、一枚の絵だけで感じる事が出来るのだろうけど、僕の場合、今回の展示の様に強烈な表現を受けないと感じない人なので。