糸井恵 消えた名画を探して

消えた名画を探して

消えた名画を探して


図書館で借りた本。何ヶ月か前にこの本を見つけ、立ち読みして面白そうと思ったのだけど、そんなに人が借りる本では無いので、次回に借りようと思ってパスした。その後、誰かに借りられていたので、今回、やっと借りられた本。
1989年に日本オートポリスの鶴巻智徳が74億円で購入したピカソの「ビエレットの婚礼」、大昭和製紙の斉藤了栄が125億円で購入したゴッホの「医師ガシェの肖像」、ワイエスの「レヴィン・コレクション」の話が中心。これらの絵の話が面白かった。「ひまわり」と、斉藤了栄が買った「ムーラン・ド・ギャレット」、あとの絵の話は、好きな絵では無いので読み飛ばしたけど。
絵画市場の話として、90年代末の米国のITバブルの時期まで塩漬けした方が良かった様だ。
この本は2001年に書かれた本なので、インターネットで検索してみると、高額で売買された15の絵画のリストがあって、2006年にポロック、クーニング、クリムト、ジャスパー・ジョーンズ、2008年にフランシスコ・ベーコンの作品が売買されていた。絵画を買おうと思った事は無いので、これらの現代画家の作品が、ここまで高額で取引されている事に驚いた。