亀山郁夫 ドストエフスキーとの旅 28

今週の記事を読んで、やっと先週の亀山郁夫氏の葛藤が理解出来た。1984年にスパイ嫌疑で尋問された時の話だった。 1984年当時のロシアの状況との差に驚いているのだろう。そういえば、村上春樹氏の新作も1Q84だったよな。だけど、日本の状況は当時とあんまり変わっていない様な気がする。 携帯電話がまだ普及しなかったとか、時代考証にちょっと、あれと思った事はあるけど。
僕が最初にモスクワへ行ったのが1989年。当時と比べても、ずいぶん変わっている。1989年の出張の時は、モスクワの中央での展示会の仕事で、一週間位行っていて、カップラーメンを持参して行った事とかを思い出すのだけど、何年か前にモスクワに行った時に当時の展覧会場の前を通って、リー・ペリーのコンサートのポスターが張ってあったのを見て、驚いた記憶がある。
その後は、しばらく行っていなかったのだけど、何故か、日本からドイツへの帰国便(当時はドイツに駐在していたので)で、JALのモスクワ経由になって、モスクワで一度機内より下ろされて、トランジットで免税店をぶらついていた時に、機内の横にいた上品な中年な女性に、JALのモスクワの日本人女性の、多分、地上スタッフが寄ってきて、彼女に「大切で、急な内容の手紙なので、ドイツに着いてから送って欲しい」と懇願していた事があった。 トランジット後、JALの機内で、横の席の手紙を依頼された女性と話していて、「大変ね」と会話をしていた。これも1990年代の最初の頃の話と記憶している。