ゴーギャン展

東京国立現代美術館へゴーギャン展を見に行った。
特にゴーギャンは好きな画家では無いのだけど、印象派の作品は写真で見た色の感じと、本物の色の感じは全く異なっているので、本物を見ないと分からないと思っているので。
今回の展覧会の目玉作品で、日本初公開のボストン美術館の「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」については、展示方法として、絵の各場所の説明とか解説があったので、それなりには興味深く鑑賞する事が出来たのだけど、僕は大作といわれる作品等については、ちょっと重いなあと言うか、作者の思い込みが強すぎて、絵画としての魅力とは別の次元の印象で邪魔されて、作品自体についていけない、嵌っていく事が出来ないタイプなので。ちょっと。
ポップ・グループのアルバムに似たタイトルがあったね。
今回の展示会で、初めてゴーギャンの作品の魅力として発見出来たのが、一連のノアノアの版画だった。これらは繊細な土着的な作品で、画家の意外な(これが本当の姿?)を見る気がした。 いままでゴーギャンのステレオタイプな画家像にとらわれすぎていたのかな? 彼自身がそういったステレオタイプな画家像を演じていたとも思うけど。