沢木耕太郎 一号線を北上せよ

今年、二回目の朝帰りで、今日は本を読むぐらいしが出来ないだるさ加減。未読の本も無いので、本棚から読み返す本を探していて、この本が見つかった。
深夜特急と同じ様なロシア風の単行本のデザインなのだけど、中身は雑誌に書いたエッセイを纏めた本で、深夜特急のレベルを期待すると落胆する。
とは言っても、沢木耕太郎らしい思い入れを持った旅行集で、キャパの形跡を探してパリとか、檀一雄の形跡を探してポルトガル、自分自身の20年前のマラガの記憶を辿った旅。
昨日は、神楽坂のバルへ行ったので、最後のマラガのバルを探した旅行記が心に沁みた。
僕も、仕事とプライベートの一人旅で、海外で一人で食事をしたり、飲んだりする経験は多い方だと思う。 マラガに行った時は一人で夜、飲みに行かなかったのだけど、マドリッドとか、バルセロナで一人でバールに入って、夕食代わりにタパスとワインの経験は懐かしい思い出。一人旅だと、何でも無い、バールの人との会話とか、ちょっとした人との触れ合いが嬉しくて感動してしまうのだよな。その時のワインとか料理の味も特別な記憶として残っていて。

一号線を北上せよ<ヴェトナム街道編> (講談社文庫)

一号線を北上せよ<ヴェトナム街道編> (講談社文庫)