村上春樹 1Q84 Book 3 書評

ちょっと古いのだけど、1Q84 Book3の書評を読んで。
書評と言っても、僕は日経新聞の書評しか読んでいないのだけど、割と僕と似たような感想が書かれていた。
4月27日の夕刊文化欄では日経新聞の2名の記者(館野真治氏と関優子の署名入りの記事)が纏めているのだけど、
仲俣暁生氏 「古くからの村上ファンに限らない多くの読者がいることを意識して、プロットや文体を見事にチューニングしている」、「今また村上が新しい文体をつくろうとしている」。
福嶋亮大氏 「以前の作品のような豊かなイメージの凝縮力はないかもしれないが、非常に分かりやすくなった」。
亀山郁夫氏 「現代の読者にはアニメ的でウソくさく映るかもしれないが、こうした観念的な愛はかつて確かにあった。非常にリアル」。 この書評を読んで「現代の読者がアニメ的でウソくさく映る」に、そうなのかなと思ってしまった。 僕は若い読者の人とは話をした事がないのだけど、亀山郁夫氏の生徒とかの若い人は「アニメ的でウソくさい」のかな?

翻訳家・文芸評論家の大森望氏の意見「凡庸な二次創作のようだ」という意見が、僕が最初に感じた内容。 特にラブストーリー化が進んで、軽く読めてしまうのだけど、「空気さなぎ」はどうなったのかな?

と、言う事で、ゴールデン・ウイークは、Book 1、2を読み直していた。