中国 人民元

最近の中国最大のEMS会社Foxconnでの自殺騒動が、二回に渡り最低賃金を値上げした事で、解決した様に書いてある新聞記事とか、ストライキ等の労働問題の新聞記事から、中国の新聞等のマスコミが政府の意向に沿わない記事を掲載する訳は無いので、
中国政府は今までの様な労働集約的な産業育成(イコール輸出産業育成)の方針を変化させつつあるなあと思っていたのだけど、更に19日に「人民元レートの弾力化」の発表までして、本当に中国政府は自国の経済政策を大きく修正したなあと思っている。

これらの変化によって、中国での輸出産業の競争力は低下する訳だし、反対に労働者の賃金が上がる事で内需は拡大する。 また人民元高により輸入品の価格は下がるし。

米国よりの外圧によって、過少評価のままの為替水準を維持していた人民元のレートを維持する事が出来なかった事も理由だろうけど、元高で中国企業の金融資産が増えて、日本企業のM&Aが増えると言う観測をしている新聞もあった。

2010年6月21日発行のジェトロ・チャイナモニターを読んでいたら、中国の貿易に占める外資系企業のシェアの記事があり、中国の輸出に占める外資系企業の割合は、中国がWTO加盟を果たした2001年に50%を超え、05年には58.3%に達した。しかし近年では...シェアは低下傾向にある。

このデーターも、中国政府が外資系企業を今までの様に優遇しなくても経済成長が可能と判断した数値かな?