パラグアイ

今年7歳になる僕の子供が生まれた頃に、二ヶ月に一回の割でパラグアイのシウダ・デル・エステと言う街まで出張していた。
シウダ・デル・エステを直訳すると、東の街でパラグアイでは北南の街で、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの三ヶ国の国境にある街。
サン・パウロからイグアスの滝で有名なFoz de Iguasまでブラジル国内のローカル飛行機で飛んで、このFoz de Iguasから国境の川を渡ったところにあるのがシウダ・デル・エステ。

ブラジルは完成品の税金が高いので、ブラジルからパラグアイのシウダ・デル・エステ市へ買い出しに行って、家電製品とかを買って、個人の免税範囲を利用して買ってブラジルに戻ってくる。

ブラジル側の国境には大型バスが停まっていて、ぞろぞろとパラグアイへ行き、パラグアイ側に入った場所には、昔の秋葉原と言うか、香港の様な5-6階建の小汚いビルが建ちならび、その中に家電品の店舗が並んでいる。 僕は最初は、買い出しのツアーが有って、そのツアーで買い物に来ているのかなと思っていたけど、本当は個人客では無くて、皆、日当を貰ってパラグアイに渡り、買い出しをしている事が後で分かった。

僕の代理店も台湾人が経営している代理店で、そのビルの中に店舗を持っており、ブラジルよりの買い物客が現金で買い物をしている。そういった家電関係の小売店を経営しているのは台湾人が多くて、中にはまだ若い女性もいて、中華料理の屋台もあって、昼食時とかは、皆、ブッカケ飯を食べているので、ここが日本の反対側のパラグアイでは無くて、香港の下町の裏通りにいると誤解しそうな雰囲気だった。

僕の担当者は英語が話せると言う事で、5-6年前に台湾からパラグアイに移住してきた30歳位の社長の甥の青年。 僕がパラグアイに出張した時は、僕の子供が生まれてから半年ぐらいの頃で、彼の子供もちょうど同じ頃に生まれた赤ん坊で中華料理の夕食は一緒に良く連れてきていた。 それからしばらくした旧正月に、彼はその赤ん坊を連れて台湾へ一時帰国をする話を聞いて、大変な長旅をするなあと思ってしまった。

彼の子供も、日本で言うと今年から小学校だよな。 まだパラグアイに住んでいるのかな?