藤原新也 沈思彷徨

先週末に下北沢の古書ビビビで購入。こういう本との出会いがあるから、古本屋廻りは愉しい。

1969年から1996年までの藤原新也氏へのインタビューと、宮内勝典氏、沢木耕太郎氏、筑紫哲也氏との会談集。時代順に収録されているので、あの頃とかを振り返りながら読んでしまった。僕も、当時は何を求めて彷徨っていたのかなと反省をしながら。

「東京漂流」が発刊されたのは僕が大学4年の時で、当時の時代を解説してくれた一冊だった。その直後に「メメント・モリ」が発刊されて、過去の著作も読んで、僕の卒業旅行はインドに決めてくれたし、その後、結局、普通の社会人になって、アメリカに出張したり、ドイツへ転勤になる直前に「アメリカ」が発刊されて、僕も大人になってしまったなあと思っていた頃のインタビュー。

その後は、僕も色々あって、藤原新也氏の著作をフォローしていなかったのだけど、最後が書き下ろしの神戸大震災、オウム真理教事件の頃のエッセイ。

20何年ぶりに学生時代の先輩に再会した様な感じで読んでいた。

沈思彷徨

沈思彷徨


東京漂流 (朝日文庫)

東京漂流 (朝日文庫)