天才! 成功する人々の法則

天才! 成功する人々の法則

飛行機の中で読んでいた本。今回の出張時にはiPhoneを持っていったので、飛行場で待っている時間、乗換の時はWiFi経由でネットに接続して遊んでいたので、余り本は読まなかった。 以前は一週間の出張は5冊くらいは読んでしまうのだけど。

読む前のイメージとして、「天才になる為には一万時間の努力をしなさい」と言う自己啓発本で、僕も購入する気は無いのだけど、図書館の新着本コーナーに置いてあったので、文庫本のミステリーと一緒に購入して出張へ持っていた本。

読んだ感想として、「天才となる為には一万時間の努力をしなさい」と言うメッセージは全く説得力が無い。ビートルズがハンブルグの下積み期間で、毎日、朝まで演奏したから天才になった訳では無いでしょう。 演奏だけであれば、もっと上手いバンドもあるのに。また、ビル・ゲイツが学生時代、朝から夜までプログラミングをしたからプログランミングの天才で成功した訳では無いでしょう。 と、突っ込みどころが満載。

この本の「天才となる為には一万時間の努力をしなさい」と言うのは、この本の一部の内容で、他にユダヤ人が成功した理由とか、恐らく米国のTV番組で有名なIQ190の人が何故「天才」では無いか、「天才」では無くて、成功者のデーターを各章で紹介しているのだけど、週刊誌的な内容で、真面目に読む本では無い。

この本の原書である「OUTLIERS」が米国でのベストセラーとしても、軽い感じの読み物として読まれていると思うので、ビジネス書では無いよな。 勝間和代氏が訳したとして、出版社が無理矢理ビジネス書とか自己啓発書のカテゴリーにしている感じ。

図書館でタダで借りて、暇つぶしの飛行機の中で読むのには、良かったけど、お金を出して買っていたら、騙されたと思うだろうな。成功した理由を分析して、今まで無かった様な切り口で取りあげる事をフレームワークと言うのであれば、それが今の経営学、コンサルテング会社の問題点である事に気が付いていないのかな? こんな本を真面目に取りあげていると、コンサルテング会社の限界を露わにしているだけだと思うのだけど。

天才!  成功する人々の法則

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