中東の民主化運動について

イスラム諸国の民主化運動について、チュニジアでの革命(大統領が亡命した訳だから政変では無くて革命と表現しても良いと思うのだけど)が発生した時に、他のイスラム諸国に民主化運動が拡大する事を他のイスラム諸国は危惧している記事を読んで、僕は半信半疑だった。

だけど、今、本当にエジプト、リビアに拡大して驚いている。

なぜチュニジアでの革命の時に、他のイスラム諸国への拡大について、半信半疑だったかと言うと、歴史的、地理的に、中東、北アフリカの厳しい自然の中で生存する為には、強力な集団として、各個人の利益の軽視、団の利益が絶対として、また効率的な集団である為には軍隊式のリーダー・シップが必要な集団主義国家としてのイメージがあって、民主運動と言う個人的な思想は各国の民衆の意識の中では薄いと思っていた。

技術の進歩で堅固とした集団主義で無くても生活出来る様になってきていて、生活が豊かになって、その国の中で富が偏在している事、米国とソ連が利用していた時代のリーダー達が高齢化している事が、民主化運動の流れになってきているのだろう。