東日本震災による日本の産業構造の変化
今回の震災で、海外への生産シフトにより空洞化していると思われていた、日本企業が意外に東日本地域で生産を継続していて、車、情報家電等への供給の問題が発生しているが、新聞等の記事を注意深く読むと、それらの製品は素材、材料系の部品であり、初期での巨額の設備投資が必要な産業。
だから円高、人件費高にも関わらず、海外で新規に設備投資を行わず、日本国内での生産を継続した方が採算面で有利と判断されていた製品。
今回の震災により、復興の為の再投資が必要な場合、本当に今までの工場跡地で生産を再開するのだろうか? 新規に再投資が必要であれば、海外で再投資をして生産を再開すると判断する企業が多いと思う。だから新聞記事とは異なり、今回の震災で製造業の脱日本化は進行する。
またこれら震災で影響を受けた製品が素材、材料系で有る事より、実際の市場での供給不足は半年後から現われると思われ、生産再開へのリードタイムを考えると、半年後から一年後の間に供給不足が発生する。
車、情報家電、家電等の供給不足は生活必需品では無い為、供給側の能力不足より、現在の自粛の雰囲気が継続する事により需要が(日本国内での需要の大部分は買換え需要であり)減少した状態で、
2011年一杯は推移するのでは?
供給不足、需要不足のいずれの理由によれ、今年のGDPは大幅に減少する。 これは短期的なフローの問題。
長期的な問題としては、上記の構造の変化にどうやって対応していくか? 若年人口の減少、第二次産業の衰退。
結論として、
- 2011年単年度の問題。
- 長期的な日本の産業構造の変化を促進した。
さて、2011年度も始まった。
- 日本の株価はもう一度下がるので、その時に購入。
- ネット株は注目する。
- 円安を信じてFXに投資。
- 新興国投資信託と、資源株投資信託の販売タイミング。