篠田真由美 灰色の砦

シリーズものが読みやすいのは、主人公の登場人物を前作で知っているので、読みながら「この人はどういうひとだっけ」と前の読んだ箇所に戻ったり、登場人物一覧に戻らなくても良いこと。 特に推理小説の場合、登場人物が多いので。
この本も建築探偵桜井京介の事件簿の四巻目。 桜井京介とワトソン役では無いのだけど名脇役の栗山深春の大学時代の事件簿。ミステリーとしては犯行と犯人の可能性が多すぎて、この結論でなければならないと言う必然性が無いのだけど、回顧的な文章と、フランク・ロイド・ライトの薀蓄が面白かった。

[読書]
秦建日子 殺してもいい命
刑事 雪平夏見シリーズの最新刊?が文庫で発売されていたので購入。
女主人公のキャラとストーリの上手さが一気に読ませる。
だけど落ちは途中で分かってしまった。劇的なエンデングを考えると、他に選択肢は無いし。

殺してもいい命---刑事 雪平夏見 (河出文庫)

殺してもいい命---刑事 雪平夏見 (河出文庫)