今邑彩 「死霊」殺人事件 

三作目。
殺人事件の現場で殺されて床下に埋められた被害者が、犯人を思われる人物を殺して、最後は布団に寝ていると言う怪奇的な状況が何故作られたかの謎解きが、論理的に謎解きがされるのでは無く、その状況を作り出した人の自白によって解決され、そこには何の謎も謎解きも無く、単に興味本位だったと言う展開で興ざめした。

有名な俳優とその母親の伝説の女優が登場してきて、ストーリの展開、最後の犯人のくだりが面白かったので、無理に犯行現場に怪奇趣味に入れない方が良かったと思う。

「死霊」殺人事件―警視庁捜査一課・貴島柊志 (中公文庫)

「死霊」殺人事件―警視庁捜査一課・貴島柊志 (中公文庫)