ミステリー 薄煕来氏の解任のニュースを見て

日経新聞の朝刊に薄煕来氏が党中央の職である政治局員、中央委員からも解任された記事が掲載されていて、理由としては妻である谷開来女史が英国人暗殺の容疑があり、2月6日に発生した薄煕来氏の腹心の部下であった重慶市の副市長王立軍氏が四川省成都市のアメリカ大使館へ逃げ込み亡命を図った理由は、この暗殺の証拠(?)を握って、造反したとミステリー的な興味を引く記事になっている。

何日か前の日経ビジネスの記事では、薄煕来氏が西部で軍事クーデターを画策していたとの記事もあった。

共産党軍部への資金援助を通して軍部でも人気を得ていたらしい。この証拠として、薄煕来氏が重慶市党委員会書記を解任後、軍部が胡錦濤支持の動きを示しているとの事。

日経ビジネスの記事を読むと、薄煕来氏は元国務院副総理だった簿一波氏の息子で、簿一波氏が若い頃の江沢民氏を重用した返礼として息子の薄煕来氏を重用したが、文化大革命の時期には紅衛兵として活躍(?)した事、毛沢東回顧思想、大衆の人気取り志向等を見て、胡錦濤習近平の利害が一致して外したのだろうとの事だった。

英国人殺人事件の話は日経ビジネスには書かれていなかったが、政治的な影響から考えて、この殺人事件の容疑での解任は本質では無い様な気がする。