ロイター記事 ギリシャの取り付け騒ぎを読んで

ロイター記事 ギリシャで預金引き出し加速、大統領「パニックの恐れ」=議事録

今、ギリシャで預金している人の銀行預金はユーロ建てになっている筈で、今後ギリシャがユーロから脱退した場合、銀行にあるユーロ建ての預金は決められたレートで強制的にドラクマに交換される筈。これはユーロが始まった時に、ドイツのマルク預金が最初に決められたユーロとの交換レートでユーロに交換された時と同じ。

ギリシャの預金者はユーロ脱退の時に決まる、この決められたレートが不利な交換レートと考えて、ユーロを銀行に預けずに現金で持つ事を考えている様です。

ユーロより脱退する訳だからドラクマは更に弱い通貨になる訳だけど、その時にギリシャ中央銀行が決めるだろう交換レートは、その時の実勢より強いレートで決める事は間違いないので、現金のユーロ紙幣を持っていて実勢レートでドラクマと交換した方が有利とギリシャ国民の多くは考えている訳ですね。

と言うことは、今はギリシャ国内でもユーロしか使用出来ないので、今は消費を控えている訳ですね(ユーロを使う事になる)。