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村上春樹全作品1990~2000 第一巻


村上春樹全作品 1990~2000 第1巻 短篇集I村上春樹全作品1979~1989、村上春樹全作品1990~2000のタイトルで全集が講談社より発売されていた時期に僕はドイツ、シンガポールに住んでいたので、全集が監修された事は知っていたけど、村上春樹の本は単行本で出版された時に購入していたので、これらの全集には興味がなかったのですが、先週末、古本屋の棚でこの本を見つけ帯を見ると、単行本には掲載されていない短編が収録されていた事、作品のいくつかを書き直している事と、後書きで村上春樹本人が収録された短編の解説を、書いていた90年頃の話を中心にエッセイ風に書かれていたので購入してみました。

80年代は村上春樹も時々雑誌で短編が発表していたので、雑誌も購入して熱心に読んでいたのですが、短編を掲載した雑誌は大手出版社系が発売している、どこの本屋でも購入出来るメジャーな雑誌では無くて、「SWITCH」、「宝島」の様に、都心の大きな本屋でしか置かれていない購入出来ない雑誌だったので、週末に都心の本屋で村上春樹の短編を掲載されていた雑誌を偶然に見つけた時はうれしかった。

この村上春樹全作品1990~2000 第一巻 短編集は、1990年以降の作品(単行本の出版時期?)となっているけど、まだ昔のマイナーな80年代の雰囲気が残っている短編集でした。ノルウェーの森が大ヒットしたのが88年なので、流行作家になった時期の筈だけど、短編が掲載された雑誌とか広告用の文とか、カルト的なマイナーな雰囲気を残しています。

TVピープル」 この短編を最初に読んだ時に思った事は、「今までTVを持っていなかったが、TVを購入してからの生活の変化、TV番組がつまらない事に対する皮肉」と思っていたのですが、ローマでMTVを見て書き上げたそうです。

「飛行機」と「我らの時代のフォークロア」については雑誌で掲載された時に読んで、その後、単行本が発売された時にも読んでいるけど、もう20年も前の作品なんですね。

この二つのあらすじは長編にも展開されているけど、愛の無い不倫、性欲も見えない不倫の関係と性の無い愛の形と、片方が欠落した関係が現代人の存在の孤独を表している。。。ってまとめると、なぜ村上春樹の小説に惹かれるかという感想になるのだけど、ファンとしては別にこんな評論しても仕方が無いし。 ただ小説を楽しみたいだけ。