ホーム・シアター

年末に知人より50inchのTVを購入したので、シアターシステムの購入を年末より計画していた。 家で映画を見る事はあまり無いので高額な機器を購入するつもりは無く、今のTVの音を改善する程度の安いシステムで十分と考えていた。

ネットで調べていてTV用のホーム・シアターは最安値は1.5万円位からで2.5万円位が予算かなと思い、ネットで何種類か候補を決めて、昨年の年末に秋葉原へ行って実物を見たが、あまりにもちゃちな作りだった事と、人工的な低音の音だったので購入する事を中止して考え直していた。特にバータイプのシステムの場合、小型のTV用のサイズで50inchのモニターのサイズとなると割りと高くなる。 

20年前に合計20万円程で購入したデノンのステレオ・システムを持っているのだけど、レシーバー・アンプが故障していたが、スピーカーは健在だった事と、時々昔のレコードを引っ張りだして聴いたりしているのでAVアンプの安いのを購入する事にした。レコード・プレーヤーに対応しているAVアンプは高級な機種しか無かったが、これはイコライザーを購入するしかないなあと思いながら。デノンの音は昔から好きだったので、第一候補はデノンのエントリー機種のAVR-1612で考えていて、秋葉原では旧モデルのAVR-1611も販売されていたが5000円程の違いで、iPhoneを簡単に再生出来る機能の差を考慮してAVR-1612を購入(YAMADAのポイントがあったのでYAMADAで購入しようと思ったけど掲示されている売価が7000円近く高い。 ヨドバシでは掲示されている売価からポイントを引くと、ネットでの最低価格とほぼ同じ位だった)。

年末に色々な会社のカタログを入手してネットでも調べたのだけど、僕の理解としてAVアンプは音楽用のアンプにウーハー用、リア用のアンプが追加され、2.1chのスピーカーでもサラウンド効果を得られる処理機能が追加されている事で、実際の設置、配線は昔の音楽用ステレオと一緒と思っていたが、TVとスピーカーを接続しても音が出ない。そこでレシーバー・アンプの為、まずFMを聴いてみようと思っても同じ。

取り扱い説明書ではセットアップの手順が書かれていて、スピーカーを設置してセットアップをする事になっていたが、僕が使用するスピーカーは2.0チャンネルで、セットアップ時に左のスピーカーから音がした後、パソコンの様なハング・アップが発生したので、2.0チャンネルでは自動セットアップが出来ないと思い、またスピーカーの位置も仮の位置だったので、セットアップ無しで利用しようとしたのが最初の原因。 一度、セットアップを完了しないと音が出ない様になっている。 

二番目の問題がTVとの接続で、最初にTVとHDMIで接続してアンプの設定画面がTV上に表示されるのだけど、ARC機能が無い場合、光コネクターでTVとアンプ間を接続しなければいけなかった。 TVは二年前のパナソニックのTH-P50G1なのだけど、TVの説明書にはARCに対応していないとは書かれていない(説明書だから対応していない機能については書かれていないのは当然か)。 僕は今まで光コネクターを利用した事が無く、取り合えず赤と白のアナログのRCAケーブルでTVとアンプを接続すれば良いかなと思ったが、今のTVにはアナログの赤と白の音声出力は無い。 ここまでが設置を始めてから約2時間。 まだ近所の家電量販店が開いている事を調べて、出かけていって光ケーブルを購入。

苦労しながらやっと音が出る様になったのだけど、色々悩みながらネットで調べていて、僕が20年前にステレオを購入、15年前にTVを購入、10年前にDVDを購入してからの技術進歩を実感してしまった。 20年前にステレオを購入した頃は光コネクターと言うものは無くて、赤と白でアナログ音声の右チャンネルと左チャンネルを出していた。 しばらく前にPCのマザーボードを交換した時にオン・ボードの音声チップが載っていて、S/PDIF、5.1ch対応とかの機能と光コネクター端子があったのだけど全く利用していなかった(昔はマザーボードには音声チップが載っていなくて、CD−ROMでのゲームを楽しむ為にクリエイティブ・ラボのサウンド・カードを購入していた話は20年前か)。 考えてみるとアナログの場合、右と左のチャンネルの信号しか出せないので、5.1chの音声信号を伝送する為にはデジタルで送って、アンプでアナログ変換するしか方法が無い事も今まで考えなかった。近所の家電量販店で閉店間際に購入した光ケーブルは2000円もしたけど、秋葉原ではもっと安いのだろう。

日曜日には昔のDVDプレイヤーとの接続をした。 昨年末にTVと接続した時は、TVのビデオ入力1がD端子だったが、ビデオ入力2では赤白のアナログ音声入力と丸いS端子だったので、昔のDVDプレイヤーでも問題無く接続出来ていたのだけど、AVアンプに接続しようと思ったが、ビデオ2の入力として赤白のアナログ音声入力はあるけど丸いS端子の入力は無かった。 もういちどDVDプレーヤーを良く見たらD端子の出力はあって、AVアンプにもD端子は合ったので、また新しくD端子用のケーブルを購入しなければなぁと思いながら、それならば音声も赤白のアナログでは無くて、光ケーブルでデジタル接続しないと5.1chが使えない事に気がつき、 映像用のDケーブルと音声用の光ケーブルを追加で購入しようと思ったのだけど、ケーブルだけで3000円以上する事が分かって躊躇してしまった。 TSUTAYAでノーブランドのBlueRayプレーヤーがHDMIケーブル付きで7000円で販売されていたので、DVDプレーヤーを使用する為に、ケーブルだけで3000円払う事が馬鹿馬鹿しくなりケーブルを購入する事を中止。

もう一度、AVアンプの説明書を読みなおしていて、入力としてTV、BDをHDMIで接続する以外に、CATVのセットトップからの入力等もあり、CATV、DVDの入力はD端子、S端子、光端子、アナログ音声端子の端子をそれぞれに持つのでは無くて、セットアップ時に入力ソースと入力の端子を組合せて使用する事が分かった。 そこでDVDの映像入力の設定をS端子にしてみたが、セットアップが上手く行かないのか、アンプ経由でのDVDの映像はTVに出力されず。 結局、音声もアナログなので、今まで通りTVに接続する方法に戻す。

日本メーカー間での機器の価格競争が激しくなって、安い中国製の機器も今までの流通ルートとは別のルートで流れてきて、機器で利潤を確保するのでは無く、アクセサリーで利潤を確保するビジネスモデルはプリンター、携帯電話だけかと思っていたけど、こういったAV製品もケーブル等のアクセサリーで利潤を確保するビジネスモデルを構築しつつある事を実感。

まるまる週末の二日間を設定に費やしてしまったが、ここ10年間の家電の技術進歩と家電のビジネスモデルを勉強してしまった週末だった。 BlueRay Playerについては7000円のプレーヤーでは無く、ネット対応の製品を購入するか、PS3を購入するかを迷い始めてしまったが。

DENON 5.1チャンネルAVサラウンドレシーバー ブラック AVR-1612K

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