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ジャクソン・ポロック 回顧展

ジャクソン・ポロックの回顧展に行ってきました。 

ジャクソン・ポロックについてはアクション・ペインテングの画家としての認識しか無かったのだけど、一応、見に行こうかなと思った程度の興味だったのですが、回顧展として初期の作品から晩年の作品まで時代順に展示されていて、みどころがありました。

土曜日に遅い朝ごはんの後、東京国立近代美術館に着いたのは昼ごろの時間だったのですが、会場は空いていてゆっくり見る事が出来ました。この回顧展のポスターは京王線のあちこちの駅にも掲示されていたので、混んでいるかなと思っていたのですが、絵の前に並ぶ必要も無く、一つの絵の前に一人か二人で、後ろの人を気にすることも無く、最近、日本でいった展示会としては珍しい程のゆったりした気分で鑑賞出来ました。

まあ、アメリカの現代絵画の人なので、他の印象派等の画家と違い、日本で人気、知名度は無いかもしれませんね。 僕もあんまり期待せずに出かけたのですが。

回顧展なので、入り口から入ったところの正面に初期の頃の自画像が展示されていて、この作品だけでも僕は満足しました。 昔、パリのピカソ美術館でピカソの初期の自画像に衝撃を受けたのですが、その時の事を思い出しました。 若いけど、人気の無い頃の感情が良く描かれている絵で、僕はなぜかこういった絵に惹かれてしまう。 若い頃って、不安で屈折しているのが青春で、そんな時期を懐かしく思ってしまうからだと思うのだけど。

メキシコ絵画等の影響を受けた初期の作品も面白く、1930年代からヨーロッパのピカソ等の当時のアーチストの作品から影響を受けて、自分の作風を作り上げていく過程も楽しめました。 1930年以降の現代画家は、その時代の社会と流行、その時代に活躍したアーチストの影響を受けて作品を作成しているので、僕は一人の作家だけでは無く、その年に他の作家がどういう絵を書いていたのかを見ながら鑑賞するパターンが必要と思っているので、今回の回顧展は楽しめました。

今回の展覧会の目玉は、「インディアンレッドの地の壁画」で、この1950年がポロックが美の解釈と表現を確立させたピークで、その後は新しい美の解釈と表現を探して、苦しんでいた事も分かりました。