騎士団長殺し

最近、文庫で再販されたので読み直す。単行本で販売されたときに読んだ感想は、

 

地の底から悪霊の出現

主人公と登場人物のパターン

が相変わらず。

 

いつもの村上春樹の小説の雰囲気を楽しむ事はできたものの、小説のテーマがわかりずらく、一回読んで終わり。 その後、妻に貸したが、そのまま本棚にしまいこまれていた。

 

で、今回、再読して、最初に単行本を読んだ時には感じなかった事が、エンデングの意外さ、結局は、ハッピーエンドの結末。

 

この小説の粗筋は、主人公が借りた家で屋根裏から一枚の絵を発見して、その絵を発見した事で、主人公の周りで色々超自然的な事が発生するが、最後は解決してハッピーエンド。だけど、ちょっと色々成長したね。

 

この粗筋に付いているのが、

絵(芸術)を表現する事のカッコ良さ。

超自然的な事の解釈として、イデア、メタファーとかの言葉を利用する。

 

インタビューで、最初から全体のストーリーを考えて長編をかくのではなく、意識化で書いている結果として長編のストーリーになると言っているので、いつもこう言ったstoryになるのかな?

 

風の歌を聴けから同時代的に読んでいた僕としては、村上春樹の小説の主人公がいつの間にか歳上から年下の設定になってしまった事に時間を感じつ。

 

最初のころは、いつまでも自由に行きている事がテーマだったのに、本の帯とか広告を読んでも、小説の断片を提示しているだけ。