村上春樹、井戸の底の世界を語る

『ニューヨーカー』誌きっての文芸編集者デボラ・トゥリースマンによる“10年越し”のインタヴュー。 (雑誌『WIRED』日本版VOL.33より転載)

最近、村上春樹のインタビューの記事が多い様に感じる。

このインタビュー記事を読んでいて感じたのが、村上春樹が作家としてスタートを切ったと思っているのでは「羊をめぐる冒険」。村上春樹本人も小説の先のストーリーが決まっていない中で、話の展開を楽しみにして書いていた事。10年位前のインタビュー記事にも同じ様な内容があったが。

 

村上春樹のデビュー当時の流行と今の村上春樹の受け入れられ方を考えてみると、

風の歌を聴け」、「ピンボールを巡る冒険」の発売開始の頃の、大学生の流行(と言うよりマスコミが取り上げていた小説)は「なんとなくクリスタル」。 当時は僕も大学生だったけど村上春樹を知る大学生は一部だった。