John Mayall & the Bluesbreakers、Beano

The-Bluesbreakers-007

Apple Musicで今まで気になっていたが体系的に聞いていなかったバンド。

クリーム以前のエリック・クラプトンヤードバーズ、このブルースブレイカーズと断片的に聴いたことはあるが、緩慢な感じがして、まとめて聞いたことが無かった。Apple Musicで、この時期の曲を聴いていて当たり前なのだが初めて実感したのは、この頃の音楽はシングル中心であることと、売れる音楽、流行する音楽をレコードに残さざるを得なかった事。

僕がロックを聴き始めたのは1975年頃でまだ三大ギタリスト神話が残っていた。クラプトンも461 Ocean Boulevardが発表された事で、聴くには良いアルバムだったのだけど、何でクラプトンがギターの神様と呼ばれるのかわからなかった。当時はハード・ロックに目覚めた頃で、Deep PurpleLed Zeppelinに夢中だったので。

クラプトンもクリームの時代まで遡って聴いたのだけど、ペンタトニック中心のアドリブで出来た曲にまだ夢中になれなかった。 この後、Jeff BeckのBlow by Blowが発売されたり、プログレを聞いていたりしたので、僕の頭の中でロックはアルバム中心で聴くべしとの先入観が出来てきたのだろう。シングル中心の流行曲を聴くことに対してのアンチテーゼとしてのロックを聴いている姿勢もあったし。

前置きが長くなってしまったが、1960年代中頃に米国のブルース音楽に惹かれたクラプトンや当時の若者が短いブルースブームと流行曲の間でシングル曲を作っていたのがヤードバーズの時期で、ヤードバーズの時期は英国でもグループサウンズの時代だったと考えるのが良いのだろうな。日本のグループサウンズの時代を知っているわけでは無いが、グループサウンズと括られるとロックファンとしては心理的に抵抗があった人なので。

と言うことで、やっとJohn Mayall & the Bluesbreakersの話。

流行曲思考であったヤードバーズを脱退したクラプトンがBluesbreakersに参加して、 John Mayall & Bluesbreakersとしては二枚目の1966年に発表したJohn Mayall & the BluesbreakersがUKのアルバムチャートで6位まで売れた事は信じられない様な気がする。

僕個人としては、オリジナル曲では無く、焼き直しのAll Your Love、Hideaway、Ramblin' on My MindをPlay Listに入れて聴いているのだけど。

Apple Musicでは、一枚目のアルバムのJohn Mayall Plays John Mayallも聴けます。こうやって一枚目のアルバムを追加料金無しで聴けることがApple Musicの素晴らしさ。で、一枚目を聴いて、有名な二枚目との差を色々と時代背景とかを考えてしまうのですが。