島田荘司 火刑都市

うーむ。

島田荘司らしいセンチメンタルであり、啓蒙的な小説。

後書きが、河本三郎で1980年代の東京論の影響とあるのだけど、この小説の主人公の女性と同じ1960年生まれで、1978年に東京へ出てきた僕にとって、『ちょっと待ってよ。この主人公の話はもっと前の高度成長期の話でしよ』と言いたい。