ロマネスク式美術とプリミティブ美術

今日の日経の美術欄で、ロマネスク式、ゴシック式美術の紹介をしていました。ホイジンガーの名著『中世の秋』の名前も出てきて、ロマネスク式美術のプリミティブな所を紹介して、ピカソとかに影響を与えたとの記事なのだけど、ロマネスク式自体って、そんなにプリミティブだっけ? 
ドイツに住んでいるときに、結局ヨーロッパは中世の時代が基本である事に気が付いて、建物とか美術にしても、ルネサンス以降は『美術品』、『芸術品』であって、一般的な建物とか美術はロマネスク式、ゴシック式が基本となっている事に気が付いて、これがヨーロッパの重たさ、古さの原因と思っていたので。
確かに、ホイジンガーの『中世の秋』でも書かれている様に、ルネサンス、十字軍の前までのヨーロッパは後進国なので、今の西欧人がアフリカ美術をプリミティブと見るように、ロマネスク式の時代のヨーロッパの美術はプリミティブなのだろうけど。