村上春樹とロシア

床屋で散髪を待つ間の時間潰しの本を家からの途中の図書館で探していて借りた本。 この本も昔、買ったと思うのだが、引越の時に紛れたか、誰かに貸して、そのままなのだろう。家に帰ってから本棚を探したけど昔買った本は見つからなかった。
1980年代と言っても、このエッセイを雑誌『ナンバー』に掲載している時期(1982年4月20日号より1986年2月20日号)は、まだ『ノルウエーの森』の前で、一部の読書好きの人を除いて知られていない頃だと思う。エッセイに書かれている映画が、ロッキー 3、ET、スターウオーズ ジュダイの復讐、ゴーストバスターズ、インデイ ジョーンズ(最初)で、この頃に封切られた映画だったのだなと思い出した。作家では、ステーブン・キングと、ブライツ・ライツ・ブライツ・シテイのジェイ・マキナニーとか。
そういえば先週もロシア人と食事をした時の話題に村上春樹の話になり、今の日本人の生活とか思考形式を結構正確に把握していた。村上春樹の小説を通して、ある程度のクラスのロシア人は今の日本人を結構正確にイメージしている。反対に日本人の方が今のロシア人の生活をイメージ出来ていない。ロシアでも村上春樹に影響された小説家はいるそうだけど翻訳されていないとの事。僕はモスクワのホテルとレストランが高いとこぼして、ロシアも今がバブルの時期と言う事で意見が一致して、村上春樹の様な文学が好まれて、ロシアでも生まれてきているのだろう。