ソーシャルネット

日経グループが最近は、「ソーシャルネット」をとり上げている。グリーとかNDeAの株価が上昇している事を受けての提灯記事とも思えるし、中身としては相変わらず軽い内容なのだけど。だけど、日経グループがここまで大々的に取り上げると言うのは、まだまだ高株価が続くのだろう。

日経ビジネスの特集号は、まだ読んでいないのだけど、9月17日の日経ビジネスオンラインの記事 ソーシャルネット経済圏 ミクシィの笠原社長

mixi内で形成されているソーシャルグラフ(人間関係)を、外部企業が利用すると効率的な商品のプロモーションが可能となる。インターネットの黎明期の1996年から97年は、ヤフー、アマゾン、楽天の様に既存のビジネスをネットに置き換えた。(今の)ソーシャルネット時代は、もともとの人間関係が反映された世界です。 中略 現実世界での関係を中心にソーシャルグラフを作った方が、コミュニケーションの汎用性は高くなります。 中略 我々は今後、SNSではなく様々な外部企業にソーシャルグラフを提供していく「ソーシャルグラフプロバイダー」へと変わっていくつもりです。ソーシャルが持っている価値を最大限引き出していきたいと考えています。


各個人の現実世界での関係(マイミク)を外部へ提供する事をビジネスとする事は名簿屋のビジネスと同じ事なので、笠原社長も気をつけて発言しないと足元をすくわれるな。

考え方として、ネット上の関係をネット上に限定した特殊な関係では無く、現実世界の関係を維持していく為にネットがあると言う考え方で、僕はこの方向が正しいと思う。米国でのFacebookの使われかたとかを見ていると、現実世界の関係を中心としている。つまり、実際に知っている知人の近況を Followする事で、より親しくなれると言う考え方で、今までの日本の様に、まず最初にネットありきでは無く、友人、知人と実際に会ったり、飲みに行くコミュニケーションの替わりに、ネット上で挨拶(グリーテング)している訳だから。 

こちらの方が健康的で、米国的なコミュニケーションの手段なのだけど、米国の本音の部分と言うのはネット上では存在しないのだろうか? ネット上のビジネスとしてポルノが最大のビジネスと言われている様に、本音のところのコミュニケーションはFacebookとか表に出てこないところで存在するのだろうけど。 例えば、Mixiであれば、裏ミクの様に。 Facebookの世界にも、裏Facebookがあるのだろうか。