実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)

お昼に入った中華料理屋で久しぶりに朝日新聞を読む。
若松孝二監督の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」の紹介が一ページに亘って有った。さすが朝日新聞だなと思いながら読んだのだけど、あんまり面白い記事では無かった。 それよりもまた映画化された事が僕にとってはちょっとした驚きだった。何年か前に映画化された筈だし、それよりも最近読んだ折原一の『沈黙の学校』のストーリの一部としてこの事件が出てきていたので。

僕はその頃の学生運動の人達より一回り位若いのだけど、3月20日のオウムのサリン事件の番組から、村上春樹の『約束された場所で』を読み直していて気が付いた事があって、僕の年代としてはオウムに参加した人は決して特別な人では無く僕たちの回りに居た様な人で、誰々の友人とか友達の友達まで話にだすとオウムに参加した人が居ると言う話になるのが僕たちの時代。だから、この『約束された場所で』に出てくる人は決して特別な人では無い事を知っている。

学生運動の頃に大学へ行っていた僕よりも上の世代の人にとって、この浅間山荘事件は僕がオウムの事件に対して思う様に、彼らも思っているのかも知れない。当時の友達の友達まで範囲を広げると過激化する学生運動に参加していた人が居るのだろう。

村上春樹オウム事件の本を二冊も書いた事は、この事件が浅間山荘事件とか学生運動末期の事件の20年後に、同質の問題で発生した事を感じたから書いたのだろう。