スティーブン・ソダーバーグ 「チェ 28歳の革命」

スティーブン・ソダーバーグ「チェ 28歳の革命」

この映画については、予備知識が無いまま見に行った映画なのだけど面白かった。チェ・ゲバラについては「職業革命家」としてしか知らなくて、キューバ革命を成功させた後、キューバに留まらず、他の南米での革命を指導しに行って殺されたとしか知らない。 
昔、学生運動の歴史を調べていた時に、赤軍派とか日本から海外へ出国して革命運動をしていた人のヒーローという事ぐらいかな。「職業革命家」って、職業が革命家なのだからカッコ良いよね。 ロックン・ローラーが子供に思える。
映画の中で、チェ・ゲバラが、南米は、一部の搾取する資本家、支配層(それとそれらを支える米国)と、大多数の搾取される農民、人民から成立していて、その現実を改善する事が一生の使命と言う彼の直向さが描かれていた。
僕ぐらいの歳になると、世の中をそんな風に単純化出来る素直さに羨ましさを感じるのだけど、若くて真摯な人にとっては、この映画は危険な映画と思う。
革命家と言う言葉より、キューバ国内か、キューバ以外の国への旅もゴルゴ13の様に変装して別名でしか出られないと思っていたのだけど、この映画で堂々と米国にある国連へ出入りしていたのも以外だった。

帰ってから、この監督について調べてみると、「セックスと嘘とビデオテープ」でデビューした監督で、「オーシャンズ11」、「オーシャンズ12」、「オーシャンズ13」の監督でもある事が分かった。 これらの映画もポスターが気になっていて、結局、見ていない映画なので、TUTAYAで探してみようと。