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米澤穂信 追想五断章


追想五断章 (集英社文庫)僕は米澤穂信氏と西澤保彦氏を混同していて、その理由は名前が似ているだけでなく、作品によって僕のミステリーの好みから大きく外れて、途中で本を投げ出した事があるからです。 この時代の推理作家の場合、一時期、若い読者を対象としたヤング・アダルト物、ジュブナイル物も書いていた様で、その小説を文庫本で再発する時に、普通のミステリーのジャンルで発売しているのがあるので、立ち読みしてから購入しています。

この本は当りでした。

新刊の文庫コーナで見つけて、裏表紙の紹介を読んでストーリー的には面白そうだったのですが、従兄の古本屋に居候して働いている主人公が探偵役なので、ヤング・アダルトかジュブナイル物の軽い文章で書かれた推理小説かなと 思って、2-3ページを立ち読みして、これならば読めるかなと思って購入しました。

依頼者は彼女の父親が書いた5つの小説...この小説の構成がリドル・ストーリーと言われる最後の結論が書かれていない小説で、依頼者の手元にはその最後の一文のみが残されている...が掲載された雑誌を、探偵役(?)である古本屋でアルバイトをしている主人公が探す。 依頼者の父親が書いた5つの小説とこの小説自体の二層になったいて、更に依頼者の父親が5つの小説の書いたきっかけとなった過去の殺人事件の話が入ってきて、僕はこういったストーリーが絡んできて、先の展開が読めないミステリーが好きなので、休日に一機に読んでしまいました。

後書きでリドル・ストーリーについて説明があり、僕もあらすじだけを知っていた「ストックトン」の「女か虎か?」が、紀田順一郎編の「謎の物語」のタイトルで文庫本で発売されているので、こんどの週末には読んでみよう。 日本の小説としては、芥川龍之介の「藪の中」もリドル・ストーリーとして有名だそうです。