Google Chromecast

Googleもまだリビング・ルームへの進出を諦めていない様で、Google Chromecastと言うTVに接続するガジェットを発表しました。

記事を読むと無線LANでネットに接続して、ネット上限定されたコンテンツ(YouTube等)をTVの画面で楽しむ事が出来る機器の様です。 日本の場合、HDMI端子の普及とネット接続がほぼ同時期ですが、ちょっと古いモデルのTVではYouTubeが視聴出来ないので、YouTube専用に購入する人もいるかもしれません。

$35と言う価格は魅力的で、YouTubeを大きなスクリーンで楽しむ為で購入しても良いのかも知れません。YouTubeを再生する時のCMも増えたし、ますますYouTubeがTV化作戦に合わせているのかも知れません。

個人的にはApple TVを利用しているので、Google ChromecastはAir Play (AndoroidなのでMiralink?)を利用して、スマホ上に保存している映像、音楽を再生出来ない事が残念ですが。Apple TVの半額以下の価格なので、この機能は省略したのでしょう。

初回Lotは既に売り切れと言う事ですが、全世界で何台くらい販売出来るのでしょうか? Apple TVもiPhoneiPadに比べて、販売台数は恐らく4桁位違うと思いますが。

ネットのコンテンツとリビング・ルーム

僕はAppleとかGoogle、またソニー等のTV会社がリビング・ルーム(TV)に、ネットを進出させようとするアイデア自体に無理があると思っています。 それはネット上のコンテンツ自体がリビング・ルームで家族、皆で視聴するコンテンツと合わないので、この手のガジェットの売れ行きに疑問があります。

なぜかと言うと、リビング・ルームで視聴するコンテンツはニュース、スポーツ番組、ハリウッド系の映画の様に大多数の人が好み、話題にするコンテンツで、ネット上のコンテンツの様に個人の嗜好性が高いコンテンツは、家族間、親しい友人間でも一緒に楽しむ事が出来ないと思っているので。 

また、皆で楽しめるニュース、スポーツ番組等の制作は、今までの様に大手TV制作会社が人材、機材、ノウハウを持っているので、ビジネスとしての市場規模は縮小しても(マスコミの衰退)、残るでしょう。 

もし一人暮らしだったら

今、一人暮らしを始めるのであれば、娯楽、情報源としてのTV放送の重要性はネットに比べて低く、PCと32インチ位のモニターを購入して、お金に余裕があればチューナー・カードを購入してサッカーの試合のある時だけTVを見る様なライフ・スタイルにしていたと思います。今の学生も多分、こんな感じではないのかな。

既に、視聴者の間ではネットとリビング・ルームの棲み分けはもう出来ていて、ビデオが普及しても映画館で映画を見ることが無くならない様に、リビングでTVを観る事も生活の一部として継続しますが、新しく市場を開拓する(ネット・ビジネスをリビング・ルームへ)だけの魅力、価値のある市場なのかな?