ベトナム 3日目

愛人(ラマン) (河出文庫)

愛人(ラマン) (河出文庫)


今日は一日のんびりしようと思っていたのだけど、ホテルで昨夜、マルグリット・デュラスサイゴンでの少女時代の自伝的小説、愛人 ラマンを読み終えて、デュラスの中国人パトロンとの逢引の場所がチョロンと呼ばれる中国人街だった事と、彼の父親がこの中国人街を開拓した事で経済的に成功したと言うのを読んで中華街へ行く事にした。

シンガポールにもバンコクにも中華街はあり、今更、ホーチンミンの中華街へ当初は行くつもりは無かったのだけど、デュラスのパトロンの父親が中国の奥地から出てきた中国人の生活に合わせて、シンガポールにもあるあの独特の外に屋根のある通路式の長屋を建設して、中国人が入居した本の箇所が引っかかって、もう一度、中国人街を確認したくなった事もあるし、ラマンの逢引の場所を見たいと言う気持ちも出てきたので。

ガイドブックを見て、ホテルからタクシーでチョロンの中心のビンタイ市場へ行く。 今まで移動していたホーチンミンの中心部よりちょっと距離がある。 タクシーで12万ドンかかり、50万ドン紙幣が使えず、財布の中にあった小銭をすべて集めて11万ドンを支払った。 このビンタイ市場は、中心部のベンタイン市場とは違い、観光客相手を相手にしていない本当の市場。 到着したのが午前中だった為か、荷物の搬入でごったがえしていて、観光できる雰囲気では無かった。