カラマーゾフの兄弟 4

第10編 子供たち
この編は良く分からなかった。

第11編 兄イワン
前に、僕が一番シンパシーを感じるのがイワンと書いたけど、無神論者で、この本の登場人物の中で、最も現代人の感性に近いと思えるイワンが、この編でだんだん変わってくる。悪魔の存在を信じる事は神の存在を信じる事と同じ筈。

第12編 誤審
二人の弁護士のやりとりが面白い。この編だけもカラマーゾフの兄弟を読む価値と面白さがあった。

日経日曜版、朝刊の亀山郁夫氏の記事を読んでいて、ここまで自分の過去の事を書いて良いのか、ちょっと心配になった。亀山郁夫氏の過去の記憶とドストエフスキーの過去がシンクロして、亀山郁夫氏が生涯に渡ってドストエフスキーを探求している事が痛いほど分かった。
亀山郁夫氏の過去は、多感な少年であれば、ある程度は経験する事なのだろうけど。ここまで正直に書いてしまって大丈夫かな?

カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)

カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)