橘玲 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方
橘玲氏の著書を何冊か読んだが同じ様なタイトルと内容の本が多い。
幻冬舎より発売されているこの本が最初にベストセラーで一連の内容の元となっている事を知り、タイトル名をiPhoneのメモに入れていた。新刊では購入する気は無くBOOKOFFに行った時に探そうと思っていたが、同じ様なタイトルの著書が多いので。結局、図書館にあったので借りて読んでみた。
内容 PART1 人生を設計するための知識 PART2 人生の大きな買い物 PART3 惜しみなく奪われる人々 PART4 黄金の羽根の拾い方 PART5 税金について知りたい本当のこと PART6 もうひとつの人生
お金持ちになるには、知識を得て活用する事が重要と言うのが、この本のテーマ。その為には「黄金の羽根」を拾う事が必要で、その為のノウハウが書かれた本。
PART1はお金持ちになる方法。 答えは単純で、(収入-支出)+(資産 x 運用利回り)。ここで橘氏の指摘は一番高額で無駄な支出として、サラリーマンの税金と保険のコスト、住宅の購入と生命保険のコストを挙げている。
PART2でその住宅を購入するコストと生命保険のコストについての説明。 住宅を購入する事は投資では無くて、無駄な消費である事は橘氏の他の本を読んでも解って、僕も購入する時にすこし悩んだのだけど、結局、所有欲が人間にはあるのだよなぁ。見栄と解っているけど。 生命保険については、僕の意見は橘氏の意見と少し違って、今、大手の保険会社より販売されている保険は生命保険の部分と医療保険の部分が一緒になっていて、毎月の掛け金でも生命保険の部分は小さい。 生命保険の部分だけを取り上げたら、プレミアムとしては妥当と思っている。
PART3で「黄金の羽根を奪われている人」の代表としてサラリーマンを挙げていて、サラリーマンの僕は十分に納得。 今回、この本を読んで一番タメになったのは年金と保険制度の説明で、今まで何回か、この年金制度と保険制度について勉強しようと思っていたのだけど理解出来ず、今回、少し理解出来た感じがする。
PART4は節税の為の法人化。 これがこの本のメイン・テーマと思うけど、実際のサラリーマンには実用が難しい内容。中小企業の親父が何故、あんなに金回りが良くて、サラリーマンに金が無いかの話。
PART5は税務署の表と裏の話。 読み物としては、この章が本の中で一番面白かった。
もともと僕は海外投資の実用本から橘氏の本を読み始めたので、この本はPART4の節税の為に書かれた本だと思うのだけどマネーロンダリングと同様、世の中には上手くやっている人が入る事を知るための読み物として面白い本。 実行に移すには、もうすこし高度な知識とノウハウが必要になると思うけど。