読書

北森鴻 花の下にて春死なむ

日本の冬は天気が良くて晴れわたっている日が多いので、今日の様に昼間から電気を点けたり暖房をいれているのは、今年初めてかなとも思いながら、のんびりと一日を過ごす。 今日、読んでいたのが、この北森鴻氏の「春の下にて春死なむ」。 実は、この前に二…

北森鴻 メビウス・レター

先週末に読んでいたミステリー。 下北沢の古本屋で見つけたミステリーで、なんとなくタイトルに記憶があって買ったミステリーなのだけど拾い物だった。 何冊か講談社文庫より出版されているので、他の作品を探してみようと思っている。 だけど新刊の本屋で探…

河野典生 デンパサールの怪鳥

下北沢のスズナリ劇場の下に小さな古本屋さんがあり、場所柄、演劇関係の古本とかも多かったのだけど、今回、少し場所を移転して店も広くなっていた。この河野典生の本は、その古本屋で見つけた本。 集英社文庫より昭和56年に発売されていて定価300円なのだ…

中島らも ガダラの豚

三連休の初日に本棚の整理をしていて、この文庫本を見つけ、読み直しをした。 この小説はシンガポールから帰国した7年くらい前に、友達と下北沢で飲んだ時に、一軒目と二軒目の間にヴィレッジヴァンガードに入り、平積みしてあった文庫本の表紙の写真を気に…

メアリー・ケイト、泥棒が1ダース

年末に、「このミステリーがすごい2010年版」を読んで購入した本。 海外編ではスティーグ・ラーソンのミレニアムの評判が高かったのだけで、これを買おうと思ったが、ミレニアム1の上巻だけが売切れになっていて、ハヤカワ・ミステリー文庫の「メアリー・ケ…

このミステリーがすごい!

面白いミステリーが無いかなと思っている時だったので、こういうガイドブックが発売されていることを今更ながら知った。 国内のミステリーの紹介には食指が動かなかったのだけど、なんか警察小説が多い様だし、映画化にも興味は無いし... 海外のミステリ…

週間ブック年末特集

朝、NHK BSで、この番組を放送していたので、朝から二時間もTVを見てしまった。 以前は、日曜日の朝に放送していた記憶していたが、いつのまにか土曜日の朝の放送になっていたと思う。 今日は、年末の特別番組で二時間の放送。渡部淳一と、勝間和代が出演し…

折原一 被告A

下北沢の古本屋で見つけた本。 ハヤカワ文庫なので、新刊本屋でも見つける事が出来なかった本なので嬉しかった。 裏表紙の紹介の誘拐&法廷ミステリーと言ってしまえば、それまでなのだけど、「被告A」のタイトルで、少年法の問題を取り上げた社会派っぽい作…

神山裕右 カタコンベ

先週末に、下北沢の古本屋で見つけた本。 24歳3ヶ月で、江戸川乱歩賞を市場最年少で受賞したと言う帯に引かれて買った本。 僕の好みとしてはミステリーのカテゴリーとは言えないかもしれないけど、洞窟探検で、読み始めたら止まらなかった本。 これで24歳か…

歌野晶午 動く家の殺人

金曜日から電車での移動が多くて、電車の中で読む為に買った本。 歌野昌午の初期三部作の最後。 最初から、本命の犯人と思われる人と、裏をかいたら、こういうストーリだろうと思っていたので、本当に当たってしまった。 多分、このストーリーだったら、誰で…

歌野晶午 死体を買う男

これも文庫本の裏表紙と帯を読んで買った本。 本屋の店員さんの手書きポップが増えてきたけど、この本の帯は手書きポップを意識したデザインになっている。 江戸川乱歩と詩人の荻原朔太郎が二人してミステリーを解決すると言う紹介なのだけど、一捻りした構…

恩田陸 三月は深き紅の淵を

恩田陸については、夜のピクニックとかでファンタジー系の作家のイメージがあって、前に読んだネクロポリスもファンタジーで、ミステリー作家とは思っていなかったのだけど、本屋で裏の解説を読んで、読もうと思って買った本。 途中からミステリーとは言えな…

加藤典洋 「村上春樹 イエローページ3」

幻冬舎文庫の新作コーナーで見つけた本。 こういった本を読んでいると、村上春樹の本の販売当時に、僕がどこに住んでいて、どんな生活とか考え方をしていた時に、発売まもない新刊を買って、読んでいたかと言う記憶も蘇ってきてしまった。 おうむ事件、神戸…

黒井勇人 ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない

2chか他のサイトか忘れたけど、一時期、評判になった投稿(?)。僕は「はてな」のブクマークで知りました。 新刊の文庫本のコーナーで見つけて、映画化される事にも驚いて、買った本。 読む前は、IT系のとんでもない労働条件とか対人関係の環境の会社で働い…

横山秀夫 ルパンの消息

昨日、久しぶりに新宿まで出て、西新宿のブック・ファーストで買った本。警察小説にはあんまり食指が動かないのだけど、前に一緒に海外出張していた会社の人より読んだ本を貰って、飛行機の中で読み始めたら、とまらずに読んでしまった事があって、新幹線の…

折原一 行方不明者

文春文庫本の新刊で購入。 やっと文庫での新作の発売時期に追いついたと安堵している。 新刊本は「逃亡者」らしいので、早速、探してみよう。 折原一の小説は、二つの話が各章で平行して進んでいて、最後にその二つの話が結びついて一つになる話が多いのだけ…

沢木耕太郎 一号線を北上せよ

今年、二回目の朝帰りで、今日は本を読むぐらいしが出来ないだるさ加減。未読の本も無いので、本棚から読み返す本を探していて、この本が見つかった。 深夜特急と同じ様なロシア風の単行本のデザインなのだけど、中身は雑誌に書いたエッセイを纏めた本で、深…

磯崎憲一郎 終の住処

帰省中の行き帰りの新幹線の中で読んだ本。文芸春秋の最新号で読んだ。 村上龍の批評も興味深かったが、普通のサラリーマンの孤独さ、寂しさが乾いた文体の中で伝わってきた。 この孤独さ、寂しさは、男性とか女性の性、職業、人生に関わらず人間の持つ普遍…

金子光晴 どくろ杯

昨日の日経夕刊文学周遊の記事が「どくろ杯」で長崎の紹介だった。 僕は先週、マレー蘭印紀行までの金子光晴の伝記を斜め読みしなおしていたので奇遇だなと思って。 金子光晴の本を読み始めたきっかけは、シンガポールに住んでいた時にマレーシアのバト・パ…

首藤瓜於 脳男

第46回江戸川乱歩賞受賞作 デビュー作らしい、仕掛けが詰まっていて、力が入っている作品。 本の表紙が怖いので、本の中身を誤解されそうだ。 この作家は、受賞第二作を書けたのかな? 脳男 (講談社文庫)作者: 首藤瓜於出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/…

法月綸太郎 一の悲劇

前回、「頼子のために」の後書きが悪いと思ったにも関わらず、結構、法月綸太郎のミステリーをまた読んでしまった。 この祥伝社文庫の作品も、先に「二の悲劇」を読んだのだけど、「二の悲劇」とは関連が無い。 「一の悲劇」は誘拐物なのだけど、小説のトリ…

法月綸太郎 雪密室

法月綸太郎の小説を読む順番がばらばらなので、僕は、この小説を意外な雰囲気の内容と思ってしまった。 文庫本の解説を読むと、この小説は作者の長編2作目の作品と言う事なので、法月綸太郎の小説は、刊行された順番で最初より読んだ方が、主人公と主人公の…

西澤保彦 七回死んだ男

久しぶりに面白いSFを読んだ。 七回死んだ男 (講談社文庫)作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/10/07メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 125回この商品を含むブログ (146件) を見る

法月綸太郎 頼子のために

先週末に読んだのだけど、週末に読むのは辛かった小説。 昔、推理小説はもう読まないと思った時があって、多分、松本清張とかを読破しようと思った時と記憶しているのだけど、人間の暗い部分とか、潜在意識の悪い部分とかを強調しすぎて後味が悪かった。この…

西澤保彦 スコッチ・ゲーム

西澤保彦氏の作品は伏線が多いので好きなのだけど、シチュエーションと文体がジュブナイル小説的で、これは当時のジュブナイル小説が流行していた事と関係しているのかなと思いながら、結局、一気に読んでしまった。 スコッチ・ゲーム (角川文庫)作者: 西澤…

恩田陸 ネクロポリス

恩田陸 ネクロポリスの下を読み終える。 この本は、京王永山駅の本屋で平積みになっていたので、新刊と思っていたのだけど違うみたいだ。ここの本屋の推薦なのかな? スティーブ・キング風の小説を期待していたのだけど、津スティーブ・キングより甘い感じ。…

恩田陸 ネクロポリス

ネクロポリス 上 (朝日文庫)作者: 恩田陸出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/01/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (76件) を見る 今日、購入した本。 結構、面白い。ミステリーなのか、スリラーなのか? 読んでいる途…

村上春樹 1Q84

1Q84 BOOK 2作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行本購入: 40人 クリック: 398回この商品を含むブログ (957件) を見る ストーリーの展開が面白いので、書評とかで紹介される前に読み終えた方が良いと思い、週末に一気に読…

村上春樹 1Q84

1Q84 BOOK 1作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行本購入: 44人 クリック: 1,320回この商品を含むブログ (1291件) を見る 朝7時のNHKのニュースのオープニングで、村上春樹の7年ぶりの小説が発売される話が紹介されて…

CASA BRUTUS

雑誌のブルータスも1980年代には読んでいたのだけど、その後、ドイツに行ってからは読まなくなって、一度帰国した時に駅のスタンドで販売されているのを見て驚いた事がある。JALの機内にも置かれる様になったし。 1980年代は、この雑誌の下請けをしていた…