マイルス クールの誕生
アルバムでは無く、2019年の映画の方。Netflixで無料で視聴できた。初期のクールの誕生までのマイルスの初期の話かなと思ったが、亡くなるまでの映画でした。
僕にとって、マイルスは1980年のThe Man With The Honeで活動再開した時に同時代で聴いたのが最初で、その後、代表作のクールの誕生、カインド オブ ブルー、ビッチーズ・ブリューを聴いたのだけど、当時はピンと来なくて、一番好きなのは、キャノンボール・アダレイの枯葉かな、マラソンセッションも好きです。
とこんな感じの知識しか無く、最近、モード演奏を学ぼうとカインド オブ ブルーを聴き直していて、それとウェイン ショーターが参加した1960年代のアルバムを聴いている最中。
この映画はマイルスの生涯、ジャズの歴史を理解するのに分かりやすい映画でした。
僕にとって、今回のジャズ マイブームは、3年前から始めたジャズギターから始まっているので、スタンダート、ビバップを聴いていて、マイルスがフランスへ行った頃のエピソード、マラソンセッションで契約を終了させ、レコード会社を変わった話等、今回、映画で始めて知った内容ではないけど、映像で見てみると面白い。
1949年のパリ公演のエピソード。お互い英語とフランス語しか離せないにも関わらずジュリエット・グレコとの言葉が通じない恋愛。 1949年と言うと、ビバップの最後の頃で、アルバムの『クールの誕生』の直前。この前に既にマイルスはビバップで売れっ子だった様です。レコードとして残っているのが『クールの誕生』なので、この前の時期のイメージがありませんでしたが、チャーリー・パーカーとか一緒にやっている時期でしたよね。 このパリ公演の後、アメリカでの人種差別が原因で薬に奔ったとの記事もありましたが。この後、復活してPrestigeのDig、BluenoteのMiles Davis Vol 1, 2のアルバムになるのでしょう。
その後、Betty Davisが出てきて、電気楽器を取り入れてBitches Brew のアイディアも、当時の売れている音楽の流行と付き合っていたBetty Davisであったことが、映画の中では描かれています。 1960年代末ではロックに押されてジャズが売れなくなり、また野外コンサートのギャラがジャズ・スポットのギャラより遥かに高い事がマイルスのスタイルを変えたと言い切っているのに驚いたが、マイルスだったら、そう言った下世話な事が音楽スタイルの変化の原動力でも意外さが無いのは、ポップスター性。 電気楽器へ変えた頃のマイルスのファッションの変化と、映画の中のロン・カーターが電気楽器を拒否して、マイルスのバンドを辞めたインタビューが面白い。
映画の中で、このBetty Davisのステージが、少しだけ写るが、アイク・ターナーとか、この時代の音楽好きなのだけど、始めて聞いた名前なので、調べてみよう。
ウェイン・ショーターと、ハービー・ハンコックが出てのは、これも最近撮影された『ブルーノート レコード ジャズを超えて』とプロダクション、撮影スタッフが関係しているのかな?
ニューヨークに出てきて、ビバップを演奏するのも、当時の最新の流行の音楽だったから。