マイルス ディビィス イン ヨーロッパ

 

Miles in Europe

Miles in Europe

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 1963年のフランス、アンティーブでのライブ。メンバーはブラックホークからマイルス以外全員変わって、ジョージ・コールマン、ハービー・ハンコックロン・カーター、トニー・ウィリアムズ。

私はアンティーブに1991年の正月休みに車で旅行した事を思い出した。カンヌの近くでフランス人が休暇を楽しむ小さな街だったけど、わざわざマイルスがアメリカから行く大きなジャズフェスが開催されていたのだろう。

最初にフランス語でのメンバー紹介が有って、トニー・ウィリアムズの発音が、他のメンバーの名前のフランス語での紹介中、一番分かりやすい発音。

この時、17歳のトニー・ウィリアムズの初参加もあり、どうしてもドラムに耳がいってしまう。今の私の耳でも新鮮なので、当時では驚異だったと思う。私はジャズよりもプログレを感じたのだけど、これは時間的に逆で、このドラムをプログレが取り入れた筈。だけど、トニー・ウィリアムズはどうやって、このドラミングを生み出したのかな。ここまでのリズム割りを回りがドラムに求めていた訳では無く、本人が生み出したと思うが。

久しぶりのハービー・ハンコックのピアノも新鮮。ブラックホークウィントン・ケリーも好きだけど、ハンコックのピアノも、私には70年代から80年代の最盛期のハンコックを同時代で聴いていたので懐かしい音。